着物は楽しいよのはなし

日本人って和装、着物に憧れていると思ってて。でも着られない人が大半だとも思ってて。

始めてみると実はハードルも低く、自由で、とても楽しい世界なのだけど、未知の世界にたいする漠然とした不安があるのだろうと思うのでちょっと書いてみます。

とは言っても10年前くらいからSNSやスマホの普及と相まってここにあるような話はどこかでもう目にしているかもしれない何番煎じ?って話かもですが。

メリット・デメリットの部分は軽く書きますけど、詳しく聞きたい人がいれば別で書くかもです。

ちなみに私の普段着として着物楽しんでる歴は10年ちょっとくらい。そこからの経験/体験談です。

すこしでも着物をはじめるきっかけになればいいなと思います。
分かる範囲で詳しい話もできるので興味あれば気軽に聞いてくださいな。

✿ なんで私が着物を着るようになったのか

  • もともと和のものが好きで着物も憧れてた。
  • そもそも日本の民族衣装なのに着られないのも変だよねって思ってた。
  • 海外の方と話す機会があると、自国のことを語れないのが悔しかった。
  • 好きな人が着物を好きだった(着てた)。

そんなこんなでエイヤーって着始めました。

✿ 「着物は楽しいよ」な要素

憧れのアレを着られてテンションあがる。
みんなから憧れの目で見てもらえる。

基本的に会う人会う人「いいね~」って言ってくれる。

なんかみんなから丁寧に扱われる。

飲食店はもとより、日本橋の百貨店なんかだと謎にお辞儀されたりする笑

そんな大層な人間ではないのでってこちらが恐縮しちゃうけれど、ちょっと気持ちよくもあるよね。

それ以外でもなんとなく配慮してもらえたりするのを感じます。

友達が増える。

同じ趣味を持つ人との交友範囲が広がりました。

「着物が好き!」は消費者としてのユーザーもいるけれど、売る側の産地の人やお店の人とも仲良くなれて色んなことを教えて貰えてますます楽しさが増しました。

日本文化に対する知識が増える。

やっぱり興味があると調べたりしてそういう方面でも面白いです。

着こなしは自由!ファッションだもの

これ衣服なのだから当たり前なんだけど「こういう着方しなきゃ!」みたいな制限は忘れておしゃれを楽しんで大丈夫です。

草履ではなくブーツを合わせたり、手袋つけてみたり、帯の代わりに幅広の革のベルト巻いてみたり、そういうファッションとしての工夫だとか改良だとか色々楽しむことも出来ます。

もちろんピシッと着ることも当然あり。時と場合によって着こなし変えるのは洋服も着物も同じように楽しめるよ。

たとえば・・・ 

  • 洋服では絶対しないような柄と柄を組み合わせても着物なら可愛く着られちゃう。
  • 洋服では着ないような色を着物だと何故か着れちゃう。
  • 着物の柄と小物を使って自分の好きなものや季節などテーマを表現できる。

最後のは洋服でも出来ることだとは思うの。でも洋服でそこまでしょうと思わなかったりもする。

それが何故か着物だと「衿に鳥の絵をいれてみよう」とか「足袋の色合わせてみよう」とか「これ竜騎士っぽい」とかそういう遊びをなんかしたくなっちゃう。不思議。

✿ よく聞くネガティブ要素

でも自分で着られないし。

私は図書館で着付けの本を幾つか借りてみつつ、YouTubeとかで着付け動画みつつ覚えました。他の友人もだいたいそんな感じでした。探せば沢山動画あると思います。

あとは着られる友人に教えてもらうパターンもあり。実際に着て楽しんでいる人から教えてもらうと着崩れポイントだとか、外出時のノウハウだとか知れて良いかもです。

着れたらそのまま遊びにいくのも良いかもね。

着付け教室とか通えない。(時間、お金)

いわゆる着付け教室の相場はわからないのですが、探すと着物を売っているお店で「ワンコイン着付け教室」みたいなのもやってたりします。1レッスン500円みたいな。

自分で覚えた後にポイントだとか確認したいことを聞きにそういうの参加もありかもしれないです。

高価そうだし。

女性の場合はリサイクル着物で良ければ500円~数千円でめっちゃ良い着物が沢山あります。最初はこれを利用してはじめるのがコストかけずに済んでいいと思います。

もちろん貴重な着物は高いです。でも洋服も同じだよね。

逆に気軽に着られる木綿のきものなんかはオーダーメイドで仕立ててもそこまでいかなかったりします。普段着にはそういうのもいいです。

私の始めて仕立てた着物は川越の呉服かんだで川越唐桟という木綿の反物で作ってもらいましたが今でも愛用してます。

どこに着ていけばいいの?

歩くのに慣れないうちは気になる喫茶店にお茶しにいく、とかでも良いかもです。

辿り着くまでに最初はつかれるかも知れないから休憩しやすいところとか。

あとは美術館なんかも涼しいので気候に左右されなくていいかも。

慣れてきたら着物でうろうろ散歩もいいし、動物園行ったりもしました。

そのうちレストランも居酒屋もインド料理の店とか小料理屋とかなんでも着ていくようになったし、友人たちが普通に洋服のなかひとり着物参加も気にならなくなりました。
旅行に着物でいったり、移動は洋服で現地で着物なんかも楽しんでました。
気の合う着物友達ができると行き先は拡がるかもです。

着物警察こわい。

私は幸い遭遇したこと無いのだけど(着付け直してくれた人はいました)、いるときはいるみたいですね。

このあたりは私が知らなさすぎなので対策やうまい対応のしかたがあれば、有識者の話を聞いてみたいです。

自分が着るのに慣れてきて堂々としてるとこういう人が来ないのかなぁ?

慣れないうちは友人と複数で行動ってのもありなのかも?

✿ 個人的着物が好きな一番の理由

時を超えて着られる衣服だから。

元々「時の経過」みたいなのを感じる演出、物語が好きでそういうのに弱いんです。

着物は「祖母が若い頃に着ていた着物を孫が着る」みたいなのが普通に可能だしよくある話で、なんかもうそれだけでロマンじゃないですか。

案外どの柄も若い時も年をとっても似合って着られたりするのも良いとこだよねって思う。

✿ 参考資料

きくちいまさん
この方のエッセイとか読むときものは楽しいよ的な話が読めます。おすすめ。
着付けのことも書いてる本あったかも?

山口さくら (著) (Webサイト)の「お着物一年生」(Amazon
きものの種類とTPOについて書いてあったり、この人自身普段からいろんな着こなし楽しだり教えたりしてるのでとても参考になるかと。