FF14黄金のレガシー考えていたこと、考えていること(7.0までの感想とか)

FF14黄金のレガシーをアーリーアクセスからスタートして昨日ようやくメインクエスト7.0を終えたので、忘れないうちに今のタイミングでの感想を残したいと思う。

あ、でもどちらかというと、ゲームそのものへの感想もそうだけど、この体験を通じて頭に浮かんだこと、思考を巡らせたものって文章かも。

  • 2024-06-28(金)18時スタート。
  • 2024-07-15(月)24時頃エンドロールおわり。

冒険をしている最中もあれこれ考えたりしていたけれど、まだきれいなまとまった文章にできる気がしない。

わたしは今回の拡張パッケージも好きです。とても楽しめたし、沢山のものを貰ったと思います。

正直に言えば漆黒~暁月に比べると演出面で気になる点がややあったけれど、致命的ってのはなかったかな。そこよりも良いところを見ていきたい。実際楽しんだし。

作品を世に出してくれた開発スタッフにも、同時期に遊んでくれた仲間にも、このタイミングで同時に冒険しているのを見かけた沢山の名前も知らない冒険者にも感謝したい。

舞台があり、そこに来ている沢山の人がいてこそのMMORPGなので多くの人が同時に世界を楽しんでいたということ自体がとても貴重な体験だと思ってる。

今回もこうしてこの2年に一度のお祭りにリアルタイムで参加できて良かったです。

以下思いつくまま書いていこうと思う。
ちなみにまだ他の人の感想や考察は読んでいない。読んだらまた見え方は変わるかも知れない。
何かあれば追記していくかも。

2024-07-16 7.0メインクリア翌日の感想(まだ他の何も見てない)(押すと開く)

「なんだかんだ今回は悲壮感なくていいね」そう思っていた時もありました

継承の儀をやっているころにぴよもちと話してた。なんか失敗しても世界滅びないしね、平和だよね~って。

滅びかけたわ。

ま、でも「英雄よ!」とか「英雄どの!」とか言われないってのは気楽でいい。
そもそも誰かに「英雄様!」とか言わないでしょ。言われ慣れてないから言われるたびにむず痒かった。そういうものから解放された冒険は気楽でよい。

今回の物語のテーマはなんだろう?と考えた時に、最初は「平和」と思ってた

もちろん全体を覆う広いテーマとしてはそうかもしれないけれどちょっとふわっとしすぎてた。

「知る」「知ってもらう」「知っている」「知られている」「知らない」「知り得ない」みたいな事、そこから記憶にまつわる事に繋がっていくテーマの話だったのかな?

私は常々「知る」ということは「見えるようになる」ことだと思っていて。

それは例えば自分が着物や茶道をはじめると街なかを歩く着物姿の人が目についたり、その着物の模様、着方、小物、そういったより細かいことまで「見えるようになる」って体験からの話なのだけど、今回ラマチが何度も語っていた

「知ることで見えてくる、見えてくるから理解できる、そこから好きになるかもしれない」

対象が身近な物なのか、人なのか、文化なのかって違いだけで同じか~、と改めて言語化されたものを読んだ気持ち。

 ◇

普段から私もCWLSメンバーやエオルゼアで知り合った人、SNSで知り合った人に興味があって、それぞれどんな人なんだろう何が好きで何が嫌いで何が苦手でとかいろいろ知りたいと思ってる。

「知ること」という話がでてくると、どうしてもフレンドのヨタさんのとあるロドスト日記に出てきた言葉が思いだされる。

”知りたい”って私の辞書だとアイラブユーということだから。

黄金のレガシーはこの言葉に尽きるのかも知れない。

 ◇

細かい演出面、背景説明不足?とかでちょっと気になることが多かったかな

継承の儀がおわるまでで特にいろいろ気になってしまった。

ラマチの「好きだから」「好きになりたい」「好き好き」ってワードの連続は、なんかこうもっと別の言い回しできなかったのだろうか?というくらいちょっとくどくて食傷気味だった。
後半は頻度が落ちたのでそこまで気にならなくなったけども。前半はちょっとしんどく感じた。

アルパカの土地のめっちゃくちゃ高い90度に切り立った山に登るって話も
「いやこれ無理やろ。何日かかるの」
「いまいるところで既に高山っぽいのにあの上酸素ないやろ、高山病なるで」
「ロッククライミングでもするのだろうか?」
「空からアプローチか?」
と思っていたら1つのIDであっさり登頂してて拍子抜けした。

1つ目の討滅であれだけやばい災厄感だしてた相手がコンサポであっさり倒されるのも残念だったけれど、これはよく考えると我々宇宙規模の災厄倒しちゃってるわけだから1大陸の災厄はこんなものといえばこんなものかもしれない。強すぎてゴメン☆

ラマチが急に強くなりすぎて修行フェーズなくていいの?とかちょっと思った。元から基礎値は高かったのか?
ヒカセンと暁メンバーが宇宙規模だから違和感あったのかな。

度々カットシーンでの間のとりかたが短すぎたり微妙に長かったりして見ていて躓く感覚を覚えたりしていた。「ラグ?」って感じでテンポが狂った感を受けることが多くて。
メイン以外でもロールクエストでも感じたりする。私のクライアントのせいなのだろうか?

前半これらの違和感を感じる事が多くて「シナリオ担当変わっただけでこんなになんか違和感を覚えるのだろうか?」とか「この先安心して見ていられるのかな…」という不安を覚えていたのだけど、後半はそこまで気にならなかった・・・かな?たぶん。

あ、いや荒野あたりも気になる点はあったかー。まぁいいやw

視線、表情、仕草を使った演出は格段に良くなってて感動した

目が一瞬泳いだり、眉が一瞬動いたり、頷く時に視線外さなかったり、そういう細かい表情での表現が沢山あって見ていて感動しました。

漆黒、暁月でも顔芸(芸?)というかこういう細かい表情、仕草での表現が増したなって思っていたのだけど、黄金で更にパワーアップした気がします。素直に良い!凄い!と思える点だった。

あと瞳はとても綺麗だった。これ瞳の綺麗さ見せるためにこのカットシーンの演出してません?って感じることも多かったけどw

あ、でも。
カットシーンと表情と言えば一部のシーンで光源と瞳の反射の都合なのか、瞳が塗りつぶされたみたいだったり、めっちゃ三白眼に見えたり、白目むいてるようになってたりしたシーンがいくつかあったね。ちょっとあれは怖かった。
(まぁこのあたりはきっと誰かからフォーラムに報告されてて修正されるであろう、たぶん)

 ◇

そういえばグラフィックアップデート(自分の顔)

これについては結局「クエスト報酬の幻想薬」+「幻想薬2つ購入」の合計3つ使って安定しました。

1つ目の幻想薬は実は美容院だけで済む調整だったのに幻想薬を使ってしまったので無駄に笑
ベンチマークだと良い感じだと思っていたけれど街なか歩くと違和感が取れなかった。

2つ目の幻想薬でララフェルのプレーンフォークからデューンフォークに変更。
目の違和感は減ったのだけど、瞳の雰囲気がもともとの種族差でひどいのでやっぱり戻ることにした。

3つ目の幻想薬でプレーンフォークに戻り「瞳のおおきさを大→小に変更」「顔の輪郭を変更して以前より細くなった感じに」とすることでやっと落ち着いた。

「この短時間で幻想薬2つ売れましたな。スクエニさん良い商売ですなぁガハハ。」
と正直思ったけれど、いまは新しい姿に違和感もなく満足しているし、瞳がきれいになったのは本当に素敵で良いです。2,000円はご祝儀ってことにしておこう。

グラフィックアップデート(景色とか)

すぐに慣れて元からこういうものだったという感覚になってしまいそうで勿体ないとか謎の心配をしつつも、金属の光沢、雨に濡れた地面、それに反射する光、いろいろな所で「あれ、こんな綺麗だったっけ?」という体験ができていて冒険していてとても楽しい。

細かい所では歩いている足元に砂煙あがったりしたのも「これ前からあった?」とか思う。もしかしたらあったのかも。気づいてないだけ?w

もはや何が前からあったのかなかったのかわからないけど、今のところ新しい発見が随所にあって良いなって思ってます。

アーリー始まってすぐにクロ手帳の為に邂逅5層(ツインタニアのとこ)のフィールドに入った時にフィールドの爪感がめっちゃあって、これまでは同じ色味の地面としか思ってなかったので衝撃だった。雷に撃たれたような感覚ってこれ?雷あたったことないけど。

これ爪だったのか!そうか!手だもんな!って。みんな見に行ってほしい。

 ◇

記憶、永久人

まぁ私が今回の話が良かったなと思うのはこのあたりの展開があったからなんだけど。

一番身近で一番守りたかった命が失われた経験があるのでね。それに対する後悔、罪悪感、自己否定感、いろんな負の感情と共に生きてる現在進行系。

余命が短い系、亡くなった人を想う系の話はずるいと思う。
そういう体験をした人にほぼ確定クリティカルで刺さるから。そこに悔いがあればあるほどダイレクトヒットするよね。そう私の事ですけど。

だからこういう話を展開するのは安易にヒットさせられてずるいなと思うのだけど、でも嫌いじゃないよ。むしろ好んで摂取しに映画みに行ったりするもの。

なんでだろうね?

あくまで私の場合だけどいろんなそういう作品に触れることで、もしかしたらこういう事もあったかもしれないとかそういう物を拾い集めているのかも知れない。

残念ながら永久人システムは無いのでもう取り返しはつかないし答えを確認もできないけれど。

いなくなってしまった人のことを思い出し、振り返り、体験している物語に照らし合わせてあの人ならどうだろうとかそういう事を考える、そういうきっかけになるというのが良いのかも知れない。

なので今回のこれも自分にリンクして考えちゃったり、いろいろな気持ちがまぜこぜになって考えてしまったり、そういう意味で良かった。いろいろなことのきっかけをくれるものや人は好きだ。

 ◇

ラハのセリフ

初見でいく予定の8人全員がコンテンツ開放されるのを待つまでの間にぴよもちとここまでの旅を振り返っていたのだけど、リビングメモリーでラハが語った

「その人が1日でも長く健やかに生きていてくれると良い、そう願う」

みたいなセリフが良いという話になった。私もそう思う。

このセリフのシーンで頭に浮かんだのは、やっぱり舞城王太郎の「好き好き大好き超愛してる。」の冒頭だった。

黄金のレガシー悪くなかったなと思える人はこの小説の冒頭のそこだけでも読んでみて欲しい。

今いる人にも、いなくなってしまった人にも、幸せに穏やかに過ごして欲しいと願う、祈る。過去についても願う、なぜなら・・・

そういった冒頭の文章が私は好き。なんかそれに通じる話だなってラハのセリフを見て思った。

講談社文庫「好き好き大好き超愛してる。」
リンク先のページ中央あたりの「試し読み」から冒頭部分読めます。読め。

 ◇

記憶を残す話

ヨフカイ族や永久人のエピソードで「記憶を残す」が語られてた。

私もその人が亡くなった時、毎日その人の記憶が失われていくのが感じられて本当に恐ろしかった。

声はどんなんだった?顔は?表情は?口調は?思考のくせは?

びっくりするほどどんどん忘れていってた。人間の記憶なんて微塵も役にたたないと思った。

さらに「忘れていく」というより自分が思い出すその人のそれが本当にその人なのか確信がもてない感覚が気持ち悪かった。
自分の都合の良い「その人」を記憶から捏造しているんじゃないかと自分が信じられない感覚だった。

忘れていくことでその人も、その人と過ごしたという自分自身も、この世界から存在そのものが消えていく感覚が怖かった。

例えば私とその人二人しか知り得ない記憶は、私がいなくなってしまったらこの世界から「最初からなかった」のと同じことになってしまうのでは?
世界の誰も二人の事を知らない。世界にそんな二人いなかった。存在しなかった。そうなるのでは?そんな恐怖心。

なのでヨフカイ族や永久人で「記憶を残す」アプローチについて語られているのはとても興味深くみていた。

私もその人と経験したことだとかをひたすら書き残したりしている時期があった。でもいまはもうしていない。思い出す記憶が正しいものかどうかももう自信がない。

ただ少なくともいま私がこの私なのは、その人の影響があったからこそだと思ってる。

その人を亡くした事、そこから沢山の事を考えた事、それがきっかけになって体験した様々な事。そういった体験を通じて知り合った人たちから更に影響を受けたこと。
それら全部が繋がって積み重なって「いまの私」なんだと思ってる。

私がいまのこの私である事こそが、その人がいたことの証明なんだと思ってる。

だから私がこの私で生きていくことがその人をこの世界に残すことだとも思う。

もちろん亡くしたその人だけでなく、いま身近にいる人たちも、通り過ぎた人たちも、そのみんなも含めてもらったものが積み重なって「いまのわたし」だと思っているよ。

こういうのは5.3ラストあたりのカットシーンにも通じるね。

そういえばこうして考えている事を日記にすることは

それ自体が「私の事を残す」という行為だよね。自分で建てる生前墓か笑

稚拙な文章だけど少しでも誰かの記憶に残って、何かの役にたつ、あるいは反面教師になるなら私が生きてきた意味があるのかもしれない。

その誰かに何かが残ったなら、それは私を通じてその亡くした人の何かが残ったとも言えるかも知れないって、そう思う。

魂の色は?

そういえばヒュトロダエウスやハーデスは「魂の色」を視ていた。
あれは記憶とは関係ない魂そのもの色だよね?
アゼムとヒカセンを同一視したのも、転生組をみつけられたのも、記憶と関係ない魂をみつけたってことかな。

だとするとやっぱり魂そのものにも傾向だとか性格ってのがあるのかな。
そうだとしたら混ぜたらやっぱり危険というか変質はしますよね。
死んだ時に魂注入でリレイズかかるけど、記憶でどれだけ上塗りしたとしても、その度に根底の部分は変質していくってことなのかな?

ちゃんと壊したのは良かった

最後のエリア、最後の討滅でご都合主義ぽくなんかみんな助かってハッピーエンド的にならなくて「ちゃんと相手の護るものを壊した」のは展開として安心した。

エリアBGMこそ戻ったけれどシャットダウンしたそれは戻らず人も復活せず、停まった世界のままでいてくれたのは、それを背負っていかないといけない責任をちゃんと感じられて良かったです。

まぁ、でも、物語だからこそ、救われてみんなハッピーに暮らしてほしい未来も想像したけどね。

その他いろいろ

  • プリザベーションはきっと今後も絡んでいきそうね。
  • 5つ目エリアの障壁内はなんで雷びりびりなんだろう。障壁があってまだ雷属性の影響をうけてるってこと?原初世界に来たいま障壁とったら解消されそう?
  • 最後のエリアで日が昇るのはどういうこと?って思ったけど、あれ塔の最上階=屋内ってこと・・・なのかな。
    てことはあの外に雷の氾濫がおきた世界が広がってるってこと・・・ですかね?

まぁ、まだいろいろ追々思いつくことありそうだけど一旦ここまで。


上のを書いた後に他の人の感想などなどを読んだので追記。

2024-07-17追記 黄金のレガシーで残念だった点(押すと開く)

下で紹介する他の方の感想は、いずれも「それな」という内容でした。
自分も感じていた/いる違和感が綺麗に言語化されていた。

ネガティブな言葉を聞くだろうかと少し不安になりながら読んだけれど、どれも私には至極真っ当な事をかいていると思った。みんなそれなりに言葉を選んで丁寧に、でも何が辛かったか書こうと苦慮しているのが感じられた。

なんていうか「このテンプレ展開みせとけば喜ぶんでしょ?」とか「感動シーンでこの曲流しておけばいいんでしょ?」みたいな感じをとても受けました。
先に見せたいシーンがあって、そうなるように記号としてストーリーもキャラクターも並べられた感。

「大筋は良かったんだけど、演出が違和感だらけだった。」(シナリオは良いけど脚本がちょっと・・・ってことなのかな?)と自分は思っていて、他の人の感想を読んだらみんな同じこと書いていて笑った。笑えない。でもまぁ安心した。この違和感は自分だけじゃなかったんだと。

「話がつまらない」ではなくて「流れが不自然」ってのがどうしても拭えなかった。
伏線がはられてこの先どうなるんだろう?というワクワク感ではなく意味がわからない感というか。

10年前から遊んでますが新生FF14でここまで違和感が強く残ることはなかったから困惑してます。

グラフィックアップデートも、音楽も、舞台・風景も、そこで暮らす人々も、ちょっといままでと違う戦闘コンテンツも楽しめただけに残念だった。

開発チームの全員がこれで良いと思ってリリースしたのだとしたら、旧FF14みたいな状態なのかな?とか不安になったな。

「売れてるMMOだから多少無理してもOK」
「ファンは何してもついてくる」
とか思われてるのかしらって。

7.1以降はもう少し丁寧に描かれたらいいな。

黄金のレガシーメインストーリー感想
メインストーリーに対する私の感想と、批判される理由の個人的考察(高評価ながらも酷評)
ついでに前回書ききれなかった各章……と言うか細々とした問題点に関して
ネタバレあり、やっぱ長い

私が夢見た「黄金郷」はどこにも無かった。
(パッチ7.0黄金のレガシーに対する感想と疑問/無駄に11000文字あります)

黄金のレガシーをクリアしたので公約どおり呪詛、もとい感想をまとめました。あんまりいい内容ではないので好きな人は絶対に見ない方がいいです。あと1万字あります。


2024-07-24追記 黄金のレガシーと6.0をネタにしたりしてる(押すと開く)

古代人=7.0済プレイヤー(ネガティブ感想持ち)
ヴェ=開発チーム
とか最近はそんな妄想してネタにしてたりしている。

古代人
「見るに堪えない・・・。なぜ苦しまなければならないのか。」
「もとに戻すのだ、何もかも。曇りなき世界に・・・・・楽園に帰ろう・・・・。」

ヴェーネス
「・・・いいえ いけません。私たちは今、苦しみを知り、悲しみを知り、絶望を知った。」
「それらは、いかなる文明も消しされなかったもの。生きていくことを望めば、添っていかなければならない相手。」
「この惨劇をなかったことにするのではなく、胸に刻んで進みましょう。それこそが、生きる強さを得るということ・・・!」

古代人
「ありえない・・・これが現実であっていいはずがない・・!私たちは創れていたはずだ、何の憂いもない、善き世界を!」

ヴェーネス
「いいえ、いいえ!この世界にも憂いはあった、苦難はあった。それがたまたま人に向いていなかっただけなのです!」
「お願い、どうか目を開いて・・・!命を捧げて命を生み、それを繰り返してもとに戻ろうだなんて到底、進歩とは言えません。」

ヴェーネス
「楽園でしか生きられない、そんなものにならないで・・・!影なき国を創り得ない以上、いつかは決定的に破綻してしまいます!」

古代人
「ああ、ゾディアーク・・・・われらが創りし神よ・・・!どうか祈りを聞き届けたまえ。」
「命を喰らい、命を紡げ・・・そして私たちを帰しておくれ・・。」
「星と愛しあっていた、ただ幸せだった、あの日々に・・!」

古代人
「壊そうというのか、この美しき世界を。」

ヴェーネス
「・・・・眼前に広がる地平、吸い込まれるような空。
静かだけれど力強い、自然の息遣い。」

「それらの合間に、人の営みが明かりを灯し、言の葉を響かせる。
そんな光景に胸があたたかくなった・・・・・。」

「何より、出会う人そのものが、たまらなく好きだった・・・。」

ヴェーネス
「それでも、だからこそ、私は信じているのです。
人の可能性を・・・
どんなふうにだって、生きられるということを。」

ヴェーネス
「私は、あなたたちを分かつ。
よすがの神ごと、二度と戻れぬ形に変えよう。」
「楽園へ至る翼、仮初の全能は失われた。」
「人はここから歩き出すのだ。」