2020年9月から2025年2月までスクウェア・エニックスのファイナルファンタジーXIV(FF14)に存在したCWLSの記録です。
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ひとりで立ち上げたCWLSなのでそれはまぁそうなんだけど。
もちろん組織の継続性を考えれば複数人で運用して、仮に私が急にいなくなっても大丈夫なように考慮する方向もあるのは分かっていたし、何度かそれを考えたことがありました。
複数リーダーでの合議制だと「意見の一致を見るまでに時間がかかりそう」とか「リーダーってどうやって決めるの?」とか「権限があると他メンバーより偉そうイメージもたれそう」とか「わたし自身の価値観と合わないルールが導入されるかもしれない?」とか色んな懸念が。
でも一番の理由は、所属するメンバーには何かの責任だとか義務を感じることなく好きに遊んでほしかった。メンバーはお互い一律なフラットな関係性でいてほしかった。ただゲームを楽しんでくれていればいいと思っていた。雑用係はわたし一人で十分なのだ。
それで全てのルールは私の価値観で決めるし、その代わり全ての責任も自分にあるという形にした。
◇ ◇ ◇
「中立にして善」な優しい終身の独裁者として五常を尊び、義理人情とルール遵守をうまく天秤にかけてやってきた。
⋯と思っているけど、もっとどうにかできたかなーとか思うことばかりです。
でもCWLSメンバーリフレッシュの為に8ヶ月ごとに「CWLS解散と再結成」をしていたのだけど、毎回7割の人が残ってくれていたしその中には長く所属してくれている人もいたから、そこまで悪いものでもなかったのかな~とも思う。
中立にして善
中立にして善の属性は「恩恵なす者」として知られる。中立にして善のキャラクターは、規則や慣習のような秩序の指針とは関係なく、あるいはそれに反して、自分の良心に導かれ一般に利他主義的に行動する。中立にして善のキャラクターは秩序の当局者と協力するのも気にしないが、それによって恩義を受けたとも思わない。万一、正しいことを行う過程で規則を曲げたり破ることが必要となる場合、彼らは秩序にして善のキャラクターが感じるような内心の葛藤を感じない。
ウィキペディア:属性 (ダンジョンズ&ドラゴンズ)
CWLS立ち上げ当初、募集要項を考えるなかで「このCWLSをどうしたいか」としてまず一番にあったのは
「下限でコンテンツ行く募集を立てるのが自分だけになり自分が募集し続けなければならないってのは避けたい」
でした。
その為には
- 普段からお互い仲くできれば、誘う(募集)も参加もしやすかろう
- 下限業界の裾野を広げたい、遊ぶ人口が増えたほうが良い → 戦闘苦手な人もウェルカムなようにしたい
- 外部サービス前提にするとそういうアカウント作りたくない人もいるかもしれない → 門戸は広く開けたい → FF14関連インフラだけで運営したい
あたりがベースでルール決めたって感じかな。
いま(2024-12-06(金))時点のルールは下記リンクの感じ。
» https://ff14-kagen.nyaon.works/CWLS_KagenDaisuki
前半は当初からそこまで大きく変わっていないです。
ベースとなる「どういう方向性なのか」「どういった事を思想としてやっているのか」が伝われば良いと書いてました。そのうえで細かくどうするかは各自が考えてくれれば良いと思ってます。
メンバーそれぞれが求めるならこのCWLSは続くだろうし、そうでもなければアクティブ率は下がるけれどそれはCWLSが求められていないってことだからそれはそれ。
私も自分の時間をどう使うかは判断しないといけないので求められていないものに時間を費やすことは難しい。
私が私の時間を費やしても良い、メンバーがそれぞれの時間を費やしても良いと思えるような場であればいいなと思ってた。
◇ ◇ ◇
この方針やこれまでの運用で、このCWLSにどういうイメージをもっているのかみんなに聞いたことはない。
けれど私のイメージは、このCWLSの雰囲気は「近代的なルールや法で治められている」というよりも「信頼と掟によって維持されている氏族」というイメージをもっていた。
別に明文化されているわけでもないけれど、新しいメンバーが入れば歓迎し、何かわからない人がいればフォローし、困っている人がいれば助け、お互いに尊重しあうメンバーばかりだなぁと思いながら見ていました。
お陰でルールだとかは最低限のラインだけ示して、あとはまぁ自分たちで考えてうまいことやってよ、という形でやってこれたと思う。
実際そう言ったこともあるし笑
現実世界でもそうだと思うのだけど、お互いの信頼によってなりたつ状態が一番手間がかからないんだよね。
信頼で成り立っているところを穴をつくとかズルをする人が増えてくると、細かいルールを決めないといけないけれど、そんなの作る方も守る方も面倒なわけで。
そういう意味でも自分たちで思考できる大人なメンバーばかりでかなり楽させてもらったと思ってる。
◇ ◇ ◇
それでもその信頼の隙や穴をついてくる人はいました。
コミュニティで禁止としているツールを隠れて使い続ける人。
そして、単に人材バンクのようにCWLS内の人を別コミュニティに誘ってそちらでだけで遊ぼうとする人。
FF14に直接関与するツール(データやログの抽出・解析、MOD、ADDON、その他改造、自動運転するツールなど)をご利用の方は参加をお断りします。
(「当固定の時だけ使わない」「自己研鑽のため」といった理由でもお断りします)
いまでこそルールの中にこの文言を記載していますが、当初はありませんでした。こんなものは書かなくても当たり前だからです。
でも下限で遊ぶというのは高難易度設定で遊ぶCWLSなので、時折「高難易度なら使うのが当たり前」といった勘違いした人が現れるわけです。
それでいつからか書くようになりました。
こちらのスタンスを明確にしておけばやましい人は近づいてこないですしね。
また後日使っている人が確認された際にもはっきり言えますから。
◇ ◇ ◇
ツール系に限らないですが、コミュニティルールに沿わない人も一定数いました。
ただ、どんな時でも必ず一度は面と向かって説明をしていました。
これは当人がルールの内容が理解できていない可能性もあるので。
コミュニティルールに沿わない行動を確認した場合には、
- このコミュニティでその行為は認められない事
- なぜ認められないかの理由
- このコミュニティに所属するなら同じ行為を繰り返さないで欲しいこと。
それらを伝えてました。
それでやめてくれるなら別にそれ以上気にすることはなかったです。
だって誰しも知らないことは対応できないでしょう?
知ってもらって対応してくれればそれでいいのです。
でも「もうしません」と言いつつ隠れて続けてる人もいました。
途中で確認したときにも嘘をついて隠していました。
嘘をついて繰り返してたならそれは悪意があるとしか思えないです。
なのでそういう人は何の感情もなくコミュニティから追い出してました。
なんの感情もなく、というのはうそでした。
一番多いのはツール系ですが、加入前も加入後もそういう人を対応する時はとても魂が削られます。
そんなくだらない事に対応するためにかかる不毛な時間だとか、つまらない言い訳を聞かされる事だとか、その事を隠して嘘をつくような人が素知らぬ顔でずっとメンバーの中にいたことを気持ち悪いと思ってしまう感情とか。
対応の準備をして面と向かって話し、最終的にCWLSから除名するまでは、正直死にたくなる気分でやってました。メンタル弱いんです笑
その割に除名すると結構すぐ言葉通り記憶から消えちゃうんですけど。
興味ないものに脳のリソースを割かなくなる性質らしくてその点は助かってました。
たまに思い出してウエェーって気持ちになることもありますが笑
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ある時ある人に「あなたのそれは公平ではない」と言われたことがありました。
私は自分が「平等」ではないと自覚してます。
ルールを守り正直でみんなと仲良く過ごしている人と、ルールを守らず他人に乱暴で筋が通らない事を言う人を平等には扱う気はないです。
でも私は私の価値観や自分の中のルールに対して公平に誠実だったとは思います。
どれだけ仲が良かった人だとしても、コミュニティのルールから反れることをするなら絶対になぁなぁにすることは無かったと思います。
何かをなぁなぁにするのはまじめにやっている人へ不誠実だと思っていたからです。
◇ ◇ ◇
と格好いいこと言ってますけど、完璧に出来てたとは思ってません。
前述の通り常に反省してもっと良く出来ないかとか、どうしたらみんな楽しんでくれるのかなとか、そういう事ばかり考えてました。
常にみんな楽しんでないんじゃないかなって不安しかなかった。
安心できたことがなかった。
自己肯定感低すぎた笑